なくもんか(T_T)

夕凪なくもの「公式」ブログです。 小説を書いたり、書かなかったり。 そんな毎日と、自著についてのお知らせを主にします。たまにおススメの本を紹介したりします。 TwitterのIDは@sazamekunami01です。こちらもどうぞよろしく。 AmazonのKindleストアで電子書籍(小説)多数販売中。月刊群雛にも多数の小説を寄稿。E★エブリスタでも時々小説を公開。「超・妄想コンテスト 水場の恐怖」準大賞受賞。人気ブログランキングに参加しています。現在がん闘病中。

2018年11月

転移の宣告を受けてからというもの、毎日へこんでいます。

今日の深夜は特に最悪でした。
新しい眠剤を飲んで一旦眠りについたものの、深夜一時くらいに覚醒。

ところが体の自由が一切効かない。
薄明かりは点けていたものの、誰もいない薄暗い部屋の中で中途覚醒しながら、体の自由が一切効かないなんて、怖すぎます。
どうにかもがいて体が動いたので、とりあえずナースコールを押しました。

でも看護師さんに悪かったな、と思い直し、必死に言い訳を考えた結果が、「すみません、枕が高くて寝づらいのでどうにかならないでしょうか?」

今日というか昨日の僕の夜勤担当男性看護師Nさんは笑顔で、「かしこまりましたー」と言って引き返してしまいました。5分ほどして戻って来た手には薄い枕が。
「急遽作ってみたんですが、これで試してみてください」
僕は思わず、
「あの、あと死の恐怖が押し寄せてきて、眠れないんですよ」
もう深夜で喉はカラカラ。でも振り絞る声で助けを求めました。
するとNさんは、「あーそうですよね」と曖昧な笑顔と言葉を残して、風のように去っていきました。

まあ、そうですよね。
普通の人には応えづらい難問ですよね(T_T)
僕だって答えを知りたい、ラクになれる答えが知りたい。

でも誰も分からないというか、誰も今は考えたくないですよね。

ちょっと話相手になってくれるだけでもラクになるし、実際前の夜勤の看護師さんはそうしてくれたんだけどなあ。
もういなくなっちゃったけど。

答えなんて求めてないんです。
ただ数分できれば十数分、時間をいただいてお話相手になってくれるだけで、気は紛れるんです(ToT)
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最近になって辛くなってきたのは、看護師さんたちの言う「処置」です。

どういうことをするかと言うと、寝たきりでミギーも激痛な僕の体を綺麗にすることです。
ですがそれ以外にもミッションを抱えています
そのミッションとは、生検でできた傷をボディソープでよく洗い流し、そこに軟膏を塗ることです。

これがまた泣けるほど染みます。
僕はベッドの上でのたうち回ってるのですが、看護師さんたちは誰一人何もしてくれません。
中には背中や腕をさすってくれる看護師さんもいますが、その他大勢は「痛みくらい自分で何とかしなさい」といったところでしょうか。

この苦行が毎日。
恐らく生検の傷の抜糸を終えるまで続きます。
もしかすると抜糸を終えても続くかもしれません。傷の具合がよくなければ。

本当に毎日が憂鬱で地獄です。
転移だけでももう死刑宣告に等しいというのに。
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面会時間をとうに過ぎたというのに、隣室から複数の子供たちと女性の叫ぶような声が聞こえます。

「お父さん頑張れ!」
「お父さんもうちょっと頑張るよ!」
「お父さん寝ちゃダメだよ!」

どうやら僕はとんでもない所に来たようです。

ここは生と死の狭間に位置する場所。
生きる者は笑顔でこの場所を後にし、死すべき者は冥界の暗闇に永遠に閉ざされる。

僕は絶対にここを出て行きたい。二度とこの場所には戻ってきたくない。

それにしても今何時だと思ってるんだろう。
病院の夜が短いことを、彼らは承知しているのだろうか。
未だに「頑張れ!」を大声で連呼してるけど。

僕もこの年にして、いろんな部位への転移が明らかになりました。
主治医が最初予言した通りです。
「⚪⚪さんのがんは目に見えないレベルで全身に広がっているため、いつどこで転移・再発が起きてもおかしくない」

ここまで言われても、僕は何故か現状が他人事のように思えてしまいます。
毎日の看護師による処置の激痛や、突然波のように押し寄せる右足の激痛に、日々「なんでこんなに痛い思いを僕だけがしなけりゃならないの?」と不思議に思うだけです。

つまり、今の僕には現実認識能力がなくなって、視野が狭くなっているのでしょう。
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毎日下らないギャグを書いたり、おちゃらけている場合ではありませんね。

人間、人生の中で上手くいっているときもあれば、痛いしっぺ返しを食らうこともあります。

昨日11月21日水曜日の夕方頃、僕は絶望の淵に立たされるような宣告を、主治医から告げられました。
そのショックのあまり昨日の日記を書けなかったほどです。

結論から言うと、がんの転移です。

激痛の走る右足にも転移していましたし、それ以外の部位にも転移していました。

本当に辛く悲しいです。
どうして自分がこんなに次から次へと困難に晒されるのか、全く意味が分かりません。

僕は本当に凡人で、何の取り柄もない普通の孤独な中年だと思ってたのに、病気の症状だけがやけにドラマチックで、そのギャップに目眩がしそうです。

もはやこれ以上闘う気力は僕に残っていません。
かといって自殺する勇気もない。

ヘタレです、僕は。
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今日は朝早くから看護師が病室に現れ、「⚪⚪さん、今日は午前中に処置しましょう」と。

((((;゜Д゜)))ええっ、処置って何やるんですか?

と尋ねたところ、パンツを変えたり、放射線治療でジュクジュクになった股を綺麗にしたり、軟膏を染み込ませたガーゼやパッドで患部を保護したり、あとは全身を濡れタオルで拭くことですよーと笑顔で返され、ここ数日悪代官から受けた仕打ちのため軽く人間不信になっていた僕に、爽やかな風を吹き込んでくれました。

ありがとう、新米看護師Nさん。

そして午前中にNさんが予告したことと全く同じことが行われ、午後はかなり暇になりました。
午後に昼寝をしていたところ、母が病室に入ってきて、色々差し入れやら洗濯物の交換などをしてくれて、しばらく母と談笑。

最近のブームは、不味い病院食の時間に母が下の売店で何かお弁当や惣菜を買って来て、それらと病院食の食べられる部分だけ食べるというものです。
だって病院食は僕には不味いんだもーん。

この食べ方は主治医のI先生のお墨付きも得ています。

で夕食の時間なって、母がかつ丼とハンバーグを買って来てくれました。

二人で食べながら、そう言えばI先生っていくつくらいなんだろうね、という話題に。
僕は比較的若くてアラフォーくらいじゃね?という推理をしていたのですが、母はアラフィフじゃない?との推理。

でもこの答えがいつも分からないんですよ。
僕がネットで必死に検索しても、どこにもI先生のプロフィールが出て来ないんです。
ネットや本では華々しく「K病院消化器内科の次期トップ!」みたいに書かれてるんですが、肝心の生年月日や経歴が出て来ない。

ところが今日、この食事の後、お膳を下げに来た新米のN看護師と少し話す機会があったんです。
Nさんが「⚪⚪さんはI先生に診てもらえて良かったですよね」と言ってくるので、僕がわざとすっとぼけて「そうなんですか?」と尋ね返すと、Nさんは必死になって「えーだって消化器内科のトップですよお」と食い下がる。
そこへ母が絶妙なタイミングで、「I先生はお若いんですの?」と少し話を変える。するとNさんはまんまと「まだ30代ですよ。すごくないですか」と語るに落ちました。

まあこの親子の連携プレイもさることながら、I先生がまだ30代だったことには心底驚かされました。

僕より年下じゃないですか。
そんな年下が、こちらを不安にさせるような言葉使いをしたり、タメ口を利いたりしてたとはねえ。

おっちゃんは少しショックでしたよ。

でもI先生の知識や技術は確かに凄いと認めますけどね。
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